豊富な「食」資源を生かし、食品の高付加価値を推進する北海道。医療系大学が集積し、食関連の研究施設も多く、エビデンスを兼ね備えた北海道発の機能性素材が国内外で活躍の場を広げている。「安全・安心・おいしい」に「健康機能」を加えた北海道独自の食品機能性表示制度「ヘルシーDo」の累計認定商品は128品に。一般食品からサプリメントまで商品形態の幅が広がり、累計売上額は240億円台に到達した。現在では「ヘルシーDo」をモデルに、沖縄県、四国4県、新潟県なども独自の認証マーク制度を進める中、先行する北海道では、産官学がスクラムを組み、さらなる販路開拓、認知拡大を目指す。また、北海道ブランドを武器に、道産素材に着目した研究・製品開発も活発化。カボチャ、クマ笹、乳酸菌、タモギタケなどを活用した機能性表示食品も登場している。
北の大地、多彩な健康素材 大学・研究機関も集積、エビデンス支援
特徴的な気候・風土から食材の宝庫といわれている北海道。タマネギ、ジャガイモ、ナガイモ、シソ、大麦若葉、クマ笹、アロニア、アマニ、シ—ベリー、タモギタケ、ヤーコン、アスパラガス、カボチャ、ナス由来乳酸菌、甜菜、行者ニンニク、ワサビ、ビーツ、植物発酵エキス、霊芝、アガリクス、プラセンタ、核酸、プロテオグリカン、コンドロイチン、サケ腸管由来乳酸菌、ガゴメコンブ―― など、農産物・水産物・畜産物由来の特色ある機能性素材が多数流通する。
また、道内には食関連の研究施設が多く、これら豊富な食資源から、高付加価値の機能性素材・商材を生み出すサポート体制が充実している。北海道情報大学は、食の臨床試験システム「江別モデル」プロジェクトを推進。同モデルは、地地域住民ボランティアが被験者となり臨床試験を実施するというもの。ボランティア被験者登録数は1万2,000人を超え、実施臨床数は約110件にのぼる。近年は、北海道のみならず全国から試験依頼が増えている。
民間の食品CROでは、特定保健用食品や機能性表示食品の臨床試験で豊富な経験とノウハウを持つ、クリニカル・サポート・コーポレーション、協和トライアル、新薬リサーチなどが道内に事業拠点を構えており…
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