本紙記事にある通り、厚生労働省が、健康食品の健康被害情報を公表していく方針を示した。
情報は月1 件程度というが、公表された情報が、一部メディア等によって針小棒大な「安全性への懸念」情報として用いられないかが懸念される。
相変わらず、特定成分や添加物などの危険性をことさらに強調する報道は定期的に行われるためだ。
厚労省では先週の日本健康科学学会で、「(健康被害報告が)上がったからダメという話にはしたくない」と説明していた。
また健康被害情報一覧の様式を見ると、「主な成分等と主な症状との因果関係は必ずしも明らかになっているものではありません」との注意書きもある。
だが受け止める側が公表された情報をどう捉えるかは別問題だ。
「〇〇は危険!」といった情報として風評被害が広がってしまわないよう、関係各位には十分な配慮を求めたい。
少し前、料理にナツメグを使いすぎて健康被害が起きたことが報じられた。ジャガイモのソラニンによる健康被害はいまだに方々で起きている。
摂り過ぎは何でもよくない。食品成分の否定的報道には、「摂り過ぎれば、下痢などを起こすことがあります」といった声がセットになることがあるが、当たり前であろう。
「懸念」をベースに食品の安全性にケチをつけようと思ったらいくらでもつけられる。しかし塩分・カロリー過多になりそうな料理が、生活習慣病になるリスクがあるからと言って規制されることはない…
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