10月の別冊号で、沖縄の健康産業の最新情報をお伝えした。長引くコロナ禍で、県内観光客向けのビジネスは苦戦が続くが、各社、後ろを向くことなく、様々な取り組みを行っている。
那覇市のメインストリート・国際通りは、インバウンド型チェーンドラッグストアが店舗撤退した一方で、空いたテナントに県内事業者のコスメショップがオープンするなどしている。
新素材では、DHA・EPAを豊富に含む海洋性微細藻類や、活力アップ・筋肉維持が期待できるクーガ芋、抗酸化力に優れ、鮮やかな青色が特長な天然色素のバタフライピー、沖縄スーパーフード素材として注目されるマンジェリコンなどが登場。
取り扱い事業者では、機能性に関するエビデンスのデータ蓄積や、県内農家との連携強化など、全国へ向けて着々と準備を進めている。観光客に頼らず、県民への普及活動を地道に行う企業もある。
沖縄の特産品の1 つであるアイスクリームの製造販売を手掛けるフォーモスト ブルーシールは、コロナ禍で売上が減少。県民に寄り添う販促を始めている。このほか現地取材では「異業種交流会をきっかけに、県内エステで採用された」「地元のプロスポーツチームの協賛スポンサーになり、コラボ商品を進めていく」といった声が聞かれた。
沖縄県では2018年から、健康食品のブランド化に向けた「WELLNESS OKINAWAJAPAN(WOJ)」認証制度を開始している。「機能的価値」、「安心・安全」に加え、沖縄らしさ、ストーリーなどを加味した「情緒的価値」を基準に、外部有識者で構成される審査をクリアしたサプリメント・加工品に対して認証マークを付与するものだ。
10月に2 商品が認証され、認証商品は22商品(12社)となった。これら認定商品の一部は、県庁内売店で一定期間販売したほか、地元ショッピングセンターでの販売も始まった。事務局の沖縄県健康産業協議会では、地元紙への広告出稿をはじめ、県内取扱い店舗を増やし、WOJの認知向上を図っている。
健康食品メーカーのある社長は…
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