健康志向が高まる中、リモートワークの普及で通勤時間が減少。生まれた余暇時間を健康維持のため運動に充てる人が増えている。スポーツ庁の調査によると成人の「週1日以上」のスポーツ実施率は59.9%と、前年度の53.6%から6.3ポイントと大幅増加。ジョギングやゴルフ、ヨガ、ダンスはじめ軽運動を新たに始める人が増え、運動後には栄養分を「補給する」必要性も普及・啓発が進む。スポーツニュートリションの利用者はライト層へ一層の広がりを見せるが、今後の利用定着が市場成長のカギとなる。定番素材のほかにも健康志向をより高めた新たな機能性素材が続々登場する中、ライトユーザーも取り込んだ商品開発に期待が高まる。
利用者層広がるプロテイン「栄養補給の必要性」普及
スポーツニュートリションの代表的な素材であるプロテインの市場は、力強い成長が続く。富士経済がまとめた2020年のプロテインパウダーの市場規模は、前年から17%伸長の680億円となり、2018年の456億円から2ケタ成長を続けている。
本紙による原料サプライヤーおよび販売メーカーへの聞き取りからは2021年も同様の成長が予測される。
『SAVAS』ブランドを展開する㈱明治の担当者は、「21年は昨年比2ケタ増の見込み。アスリートだけでなく一般の運動をしている人に利用が浸透している」と話す。
また、『ディアナチュラ アクティブ』シリーズを展開するアサヒグループ食品の担当者によると、シリーズ全体の売上は1~9月の売上で昨年比2ケタ増の見込み。「女性の利用が約8割を占める。日常的に摂取するものとして定着するよう、栄養補給とタンパク質の必要性を伝えていきたい」としている。
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