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進むコロナ肥満、糖尿病リスク高まる(特集/抗肥満・抗メタボ)

長引く新型コロナウイルスの感染拡大により一変した生活習慣。運動不足や食生活の乱れによる2次的な健康被害として、肥満や生活習慣病リスクの増加といった変化が現れている。日本生活習慣病予防協会が実施した医師を対象にしたアンケート調査では、糖尿病診断の重要数値であるHbA1cの数値が悪化していると回答した。民間の統計分析会社が実施した調査でも、コロナ禍で約35%が体重増加と回答。肥満化も進んでいることがわかる。他方、高血圧などの基礎疾患は新型コロナ感染症の重症化リスクが高まるとの指摘もあり、メタボ対策への意識は強くなっている。こうした背景から、ダイエットや肥満対策サプリへの関心は高まっており、機能性表示食品でも受理数の約半数が関連商品になるなど活発だ。

医師100人、8割が「糖尿病リスク高まる」と指摘

一般社団法人日本生活習慣病予防協会が、コロナ禍の生活変化による生活習慣病リスクに関する調査を実施した。

健康診断等で生活習慣病検査結果の傾向を把握している医師100人と全国の一般生活者3,000人を対象に、生活習慣病のひとつである糖尿病に焦点を当てた調査を行ったところ、半数以上の医師が「糖尿病を診断する基準として重要な『HbA1c』の数値が悪化している」と回答。8割が「コロナ禍で糖尿病リスクが高まっている」との実感を明らかにした。悪化している数値はトップに「HbA1c」と「BMI」が共に55%、次いで「中性脂肪」(54%)、「血糖値」(51%)と並んだ。

一般生活者への調査では、4人に1人がコロナ太りを経験。男女共30代に多い傾向がわかった。また、「最もかかりたくない生活習慣病」の第1位に糖尿病がランク。糖尿病のリスクを減らすために、「HbA1cのコントロールのために実施できそうなこと」に関する質問では、1位に「甘いものや油分を控える」(57.4%)、2位に「食事量やカロリーを控える」(54.6%)と続き、5位に「糖尿病が気になる方向けのサプリメントをとる」(13.2%)がランクイン。サプリメントへの関心も一定数あることがわかった。

一方で…

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