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市場復調の兆し 世界的にも需要拡大(特集:ヒアルロン酸)

新型コロナウイルスの影響によりダメージを受けた美容カテゴリーだが、昨年は需要回復から化粧品や美容食品などの関連市場が復調傾向になった。ヒアルロン酸については特に化粧品での持ち直しがみられ、コロナ以前の水準に戻りつつある。食品分野では一部足踏み状況もみられるが、マスク着用など新しい生活様式によって引き起こされる肌トラブル対策として従来にないニーズも出てきている。「肌の水分維持」で機能性表示が行えるヒアルロン酸の利用拡大も期待されている。一方グローバルでみると、ヒアルロン酸市場の成長は年平均6~8 % で伸長していくとの予測レポートも。化粧品、健康食品、医薬品と幅広く活用されるヒアルロン酸に再び視線が集まっている。

化粧品用途で持ち直し 市場復調の兆し

一昨年の新型コロナウイルスの感染拡大により大きなダメージを受けた美容カテゴリー商品。なかでも、化粧品は大幅な売上減となったのは記憶に新しいが、昨年は緊急事態宣言の解除やコロナの落ち着き、さらに需要の回復もあり、化粧品用途のヒアルロン酸原料は大幅に持ち直した。

食品用途ではまだ苦戦しているケースも一部みられるが、海外からの引き合い増もあり、市場復調の兆しが見える。調査会社インテージが昨年12月に発
表した「健康食品・サプリメント+ヘルスケアフーズ+ヘルスケア市場実態把握レポート(2021年版)」によると、ヒアルロン酸の顕在市場は219億円に。2020年度が260億円で、約15%の減少となった。

利用目的ではトップに「美肌・肌ケア」の37.4%、次に「関節の健康」で19.9%だった。利用者比率は女性が高く、50 ~ 70代がメインユーザー。年間購入金額は24,000円で、健康食品全体の購入金額平均より5,700円高い結果となった。

肌トラブル顕著に 保湿ニーズ強く

コロナ禍で免疫への関心の高まりやコロナ肥満対策など、新たな健康課題が登場したが、アルコールの多用、マスク着用の常態化によって引き起こされる肌トラブルもそのひとつといえる。20歳以上の女性(1,743名)を対象にした…

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