チハヤ㈱(香川県高松市)は、アイ・エム・ビー㈱(福岡県朝倉市)、㈱キアバイオ(茨城県坂東市)と3社共同で「霊芝の栽培方法」に関する特許を取得した(特許第6991521号)。
霊芝の栽培方法には、原木に菌を摂取する原木栽培、オガグズに米ぬか等の栄養源を加えた菌床を用いる菌床栽培がある。今回、同社が開発した製法は、この2つのハイブリッド型栽培法であり、栄養素の豊富な霊芝を、より効率的に安定して生産する事が可能としたもの。
「霊験あらたかな霊芝と、現代科学から取り入れた霊芝の2つの概念を合わせ持ち、原木栽培と菌床栽培のどちらの良さも取り入れた技術。いうなれば“生物生産工業”という位置づけの技術になる」(岡本敬社長)。
この製法では、屋外でなく工場内で一貫して栽培することができ、これまで安定生産の妨げとなっていた季節や天候の影響を受けることがない。さらに原木または培地素材から最終産物に至るまでの管理と追跡が可能となり、より厳密に製品のトレーサビリティを確立することができる。
また霊芝の代表的な有用成分であるガノデリン酸Aは「230mg/100g」、エルゴステロールは「163mg/100g」含まれており、原木栽培による一般的な霊芝と比べると、約2 ~ 4 倍高い。
岡本敬社長は、「この度、生産効率・高品質な霊芝栽培に関する画期的な特許が取得できた。会社設立42年を迎えた今年、これ以上ない幸先の良いスタートが切れたと考えている。今後は商業的生産体制を整えて、安定的な供給ルートを構築していく予定だ」としている。
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