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市場規模2,500億円超、コロナ禍でも需要拡大(特集:インナービューティ)

新型コロナウイルスで大きなダメージを受けた化粧品業界。外出自粛の影響で、口紅やチーク、マスカラの売上が激減し、他カテゴリーも苦戦を強いられた。一方で、ステイホーム期間を利用した“おうち美容”にも一定の需要が生まれ、スキンケア・ヘアケア、入浴剤などはやや回復傾向に。サプリメントや健康食品が活用される機会も増えている。本紙の健食受託企業アンケートでも、人気カテゴリーとして「美容・美肌」が10年連続でトップとなった。肌訴求の機能性表示食品は450品を突破し、美容サプリの市場規模は、前年比4.8%増となる約2,500億円まで拡大している。

中年女性ほど、インナーケアを重視

新型コロナの影響で、大きな打撃を受けた美容業界。外出自粛ムード、マスク常用の生活環境の中で、口紅、チーク、ネイル等のメイクアップ化粧品の売上は厳しい状況が続く。

さらに、百貨店やエステサロン、フィットネスクラブなど店舗や施設では、来客の減少の影響で軒並み売上が縮小した。一方で、在宅時間を利用し、素肌や髪・頭皮の健康を整えようとする人も少なくない。

民間調査では、コロナ前より化粧品の支出金額がアップした人が2割程度いることも判明。こうした美容意識の高い消費者が、ネット通販でスキンケア、ヘアケア用化粧品や入浴剤を購入するケースが垣間見られた。

また、長時間のマスク着用で皮膚表面の皮脂量が増えることで、肌荒れ、ニキビ等に悩む人は多い(16頁参照)。オミクロンの流行で、依然としてコロナ収束の見通しはつかず、在宅での美容ニーズは、今しばらく続きそうだ。

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