女性の健康課題をケアする「フェムテック」をテーマにしたサプリやコスメの商品開発がますます熱を帯びてきた。フェムテックは2019 年頃から注目され、当初は吸水ショーツ等アパレルを中心とした動きだったが、市場は一気に広がり、「更年期に減少するエクオールの産生を促す」、「膣内環境を良好にする」といったサプリや、デリケートゾーンケア専用のコスメ品の開発等が活発化している。国内では「新語」として現れたフェムテックだが、これまでタブー視されがちだった分野のイメージを刷新し、女性のQOL を積極的に向上するムーブメントとして、市場の裾野が拡大している。
フェムテックは現在、サプリやコスメ開発への急展開が進んでいる。「生理ケア」「妊活」「更年期ケア」「デリケートゾーンケア」等、女性の健康課題に向けて活用されている健食素材は、大豆イソフラボン、米胚芽、マカなど多岐にわたる。
特に「エクオール配合サプリ」は、大塚製薬、ディーエイチシー、アサヒグループ食品、小林製薬など大手メーカーをはじめ多数の企業が参入するホットな分野となっている。
大塚製薬の『エクエル』は更年期向けサプリだが、「飲むフェムテック」というキーワードでプロモーションを展開したことを機に、利用者をさらに増やした。フェムテックをキーワードとすることで、タブー視されがちだった分野のプロモーションに成功し、利用者が手に取りやすい商品開発に繋がる事例も増えている。
「おりもの異常」は相談しにくい健康課題の一つだが、帝人は「膣内フローラの改善」がヒト試験で認められた乳酸菌原料『UREX®』について、フェムテックをキーワードに展開し、大手サプリメーカーをはじめ多くの企業での採用が続いている。
調剤薬局を展開する雄飛堂は、同原料を使用した製品で「膣内フローラ改善」の機能性表示届出を実現し、自社ECサイトで利用者を増やしている。新規参入する企業も増え続けており、フェムテック市場全体では2021年に前年比8.2%増の635億8,400万円の市場規模が推測され、成長を続けている(矢野経済研究所調べ)。
・・・・(中略)・・・・
参入企業の急増を踏まえて、2 月8 日開幕の『健康博覧会2022』では、ウーマンズとの共催で、「フェムテックゾーン」を新設。帝人、オリザ油化、メリードゥビューティプロダクツなど、40社以上、200以上の製品・サービスが集結し…
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