オリザ油化㈱(愛知県一宮市)は、藤茶エキスの内臓脂肪減少、脂肪吸収抑制などのダイエット作用や、肝臓保護作用に関する研究成果論文が科学雑誌『Molecules』に1 月13日に受理されたと発表した。
高脂肪食飼育したマウスにおいて、「藤茶エキス」を投与したマウスでは、コントロール群と比較して体重、肝臓重量、内臓脂肪(副睾丸脂肪および腎周囲脂肪)の増加が顕著に抑制されたことがわかった。
メカニズムを調べたところ、肝臓のCPT1Aの活性を高めることで体内に吸収された脂肪酸の燃焼を促進することがわかった。また、オリーブ油負荷試験を実施した結果、血中トリグリセリドの上昇を抑制する作用も認められた。
さらに、アルコール食で飼育したマウスにおいて、血中アルコール、GOTおよびGPTの濃度増加が抑制された。このマウスについて、肝臓中TG濃度を測定した結果、肝臓への脂肪蓄積抑制作用が認められた。肝臓のALDH 2 の活性を高め、CYP 2 E 1 の活性を抑制することが分かった。
同社では、「藤茶エキスは脂肪による肥満だけでなくアルコールによる肥満や肝機能へのダメージを抑制することが明らかになった。今後機能性表示食品対応素材としてアプローチを強化していく」としている。
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