2021年1~12月の各種化粧品統計がまとまった。国内化粧品市場は、新型コロナの影響もあり、百貨店やエステサロンなどの対面販売ルートを中心に苦戦が続き、2009年のリーマンショック以来の出荷金額ベースで1兆3,000億円台まで落ち込んだ。一方、輸入化粧品は前年比11%増と2年ぶりに大幅回復となった。なかでもスキンケア(皮膚用化粧品)やメイク(仕上用化粧品)分野で、韓国コスメの台頭が目立った。
経済産業省が2月15日に発表した生産動態統計2021年12月確報値を下に、2021年1~12月の化粧品の国内出荷金額を集計した結果、1 兆3,471億9,442万円となり、前年比で約9 %減と厳しい結果となった。
2019年比では約23.5%減となる。カテゴリー別で見ると、「香水・オーデコロン」は47億43万円(同107%)、「頭髪用化粧品」は3,639億5,981万円(同98.4%)、「皮膚用化粧品」は6,840億9,749万円(同88.6%)、「仕上用化粧品」は2,181億4,487万円(同88.8%)、「特殊用途化粧品」は762億9,181万円(同88.1%)と、「香水・オーデコロン」を除く全てのカテゴリーで前年を下回った。
2021年は新型コロナ禍で、特に店舗など対面販売ルートが苦戦、さらにマスク常用に伴い、口紅やチークなどのカラーメイクの買い控えに繋がった。
国内化粧品市場は、2019年までは中国人をはじめとする訪日外国人を対象としたインバウンド需要を背景に大きく成長してきたが、新型コロナの影響でインバウンド需要が消滅した上、店舗の営業自粛や外出自粛を背景に、ここ2年は厳しい状況が続いている。一方…
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