クロレラ工業㈱( 東京都港区) は、『クロレラ(ChlorellasorokinianaCK-22)パウダー/マイクロパウダー』で、FDA(米国食品医薬品局)の評価によるGRAS(Notifi cation GRAS)を取得した。国産クロレラのGRAS認証は同社が初めて。
なお、クロレラパウダーは約30~60メッシュ、マイクロパウダーはジェット粉砕により約200メッシュで素材化したもの。
同社では、GRAS取得を機に、米国食品市場への提案を強化していく方針を打ち出す。「2022年中に輸出を開始する」計画だ。米国では原料供給に加えて、リテール商品の展開も。原料供給では、「メイドインジャパンクロレラ」で差別化を図り、サプリメント、一般食品、飲料を中心に、栄養強化、着色の両面から用途開拓を図っていく。
クロレラは約60%をタンパクで構成し、天然のビタミン、ミネラル、葉緑素(クロロフィル)、オメガ3系脂肪酸の供給源となるプラントベースフード。ヴィーガンやベジタリアンなどの菜食主義者が不足しがちなビタミンB12を含むことも特長の1つ。
サプリメントのほか、着色(緑色)用途でも利用され、ベーカリーや麺、菓子類、乳酸菌飲料、スムージー、プロテインバー、グリーンカレーなどに活用されている。
同社は、九州筑後工場に国内最大級のクロレラ培養プールを有し、『筑後産クロレラ』の量産体制を構築する。九州筑後工場では、健康補助食品GMP、ハラール認証を取得。今後の需要増を見据えて、生産設備の増強に取り組んでおり、「今秋には完成予定」という。
定期購読のお申し込みはこちらから(オンラインでの閲覧も可能です!)
受託製造企業ガイドブック2022年版」 好評販売中■