アイケア対策の代表格として君臨するブルーベリー。多種多様なアイケア素材が流通する中、認知度・エビデンス・体感性を武器に、堅調な市場を形成している。機能性表示食品の受理実績は90品を越え、「ピント調節のサポート」「一時的な首・肩の負担軽減」「目の潤い感の維持」「目の疲労感軽減」まで、多面的なアイケア素材として再評価が進んでいる。
国内流通量100tへのポイントは
ブルーベリーは1990年代後半から市場形成が本格化。その後、「パソコン・携帯電話・ポータブルゲームの普及」「高齢化社会」などを背景に、アイケア対策への意識が高まり、サプリメントをはじめ、菓子類、乳製品、シリアル、ドリンクなど、急速に裾野を広げた。
サプリメント形態では、ブルーベリー単味商品のほか、アスタキサンチン・ルテイン・カシス・DHA・アスタキサンチンなどとのブレンド商品が流通している。
ここ数年では、コロナ禍で加速する「スマホ老眼」「VDT症候群(IT眼症)」「ブルーライト対策」をテーマとした商品開発がさらに活発化。加えて、機能性表示食品の登場も市場を押し上げている。
ブルーベリーの強みは、「高齢者」「受験生」「アスリート」から「若年層(若年性老眼など)」まで、幅広いターゲットへのアプローチが可能な点にある。アパレルメーカーや玩具メーカーの新規参入の情報も。
フェムテック事業に注力している某異業種大手では、「女性に特化したアイケアサプリの開発を進めている。コンセプトとしては、美容、ダイエットにアイケアをプラスした商品化を検討している」としている。
ブルーベリーの主要原料サプライヤーへの取材から、機能性食品素材としてのブルーベリーの国内流通量は80 tと推計される。今後、機能性表示食品での採用増、一般食品への応用、異業種の新規参入、新たなエビデンス構築などが、100 tの大台突破への条件となる。
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