3月末より健康食品事業からの撤退が噂されていた森谷健康食品㈱(東京都杉並区、森谷龍一社長)が、㈱富士バイオメディックス(埼玉県鴻巣市)の子会社となることが明らかになった。富士バイオメディックスが8日、子会社化について基本合意に至ったことを発表した。同社が森谷健康食品の発行済株式の90%を取得、森谷健康食品が10%を保有する。森谷健康食品の社名はそのまま残り、仕入先や売り先、百貨店の店舗展開、卸業務などは従来どおり継続される見通し。医薬品等の開発支援をコアビジネスとする富士バイオメディックスは昨年、㈱日本メディカルリサーチサービスを子会社化して健康食品事業に本格参入、さらに今年4月にはセイシンワークス㈱を子会社化して、アンチエイジング分野の事業開発に注力している。今回の子会社化により同社は百貨店の販路を確保、本格的な健食販売体制を整え、健食事業を拡大していくものと見られる。