コロナ禍が長引く中で、免疫サプリへの需要は高い。乳酸菌、ビタミン、キノコ類、プロポリスなど、様々な免疫素材の活用が進む。民間調査では、年代を問わず約8割の人が免疫に関心を持っているというデータも。機能性表示食品分野では一昨年、業界初となる「免疫機能の維持に役立つ」のヘルスクレームが実現した。昨年9月には、日本抗加齢協会が届出資料の科学的根拠に関する指針を公開。素材メーカー各社は、積極的なエビデンス研究が進めている。免疫は消費者の関心が高く、サプリ業界への期待も高い分野だけに、次なる機能性表示食品の受理が待たれる。
約8割が免疫に関心あり
長期化するコロナ禍。サプリ業界にとって“免疫”はホットなキーワードだ。本紙が昨年12月、健食受託製造企業に実施したアンケート調査(有効回答数106社)では、受注が伸びたカテゴリーとして「免疫」が40票を獲得。「ダイエット」(25票)、「快眠・リラックス」(21票)などを抑えて2位にランクインした。
免疫サプリには、乳酸菌をはじめ、ビタミン類、プロポリス、霊芝、冬虫夏草、フミン酸、キャッツクロー、濃縮乳清タンパクなど、様々な素材が利用されている。
本紙の取材では、カムカム、フコイダン、アラビノキシラン、リポポリサッカライド(LPS)、有機ゲルマニウムなどの原料メーカーが供給量を伸ばしており、「コロナ前と比べ、医家向けの採用が急増した」「腸管免疫に関する問い合わせが増えた」「海外での需要が伸びている」などの声が聞かれた。
コロナ初期は、重症化リスクを抱える高齢者の免疫ニーズが急伸したが、最近は若年層の間でも免疫への関心が高まっており…
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