プロポリスが世界的に注目を集めている。中国や欧州などでも需要が増えており、昨今では原料確保に懸念も。コロナ禍における物流コスト上昇、円安による輸入価格上昇、異常気象による生産量の落ち込みなどが大きな争点となった。国内市場について、取材先からは「コロナ需要は落ち着いたものの、この1年は売上高横ばい」との声が多く、新たな需要喚起策を模索する動きも出ている。販売サイトの工夫や百貨店催事でのプロモーション活動、キャンディや化粧品の開発など、ライトユーザー獲得に向けた取り組みが進んでいる。機能性研究では、プロポリスを用いたCOVID-19に対する研究成果が報告された。
国内市場「軒並み横ばい」
ここ1年の引き合い状況について、本紙が行った聞き取り調査によると、「社会情勢における特需はなくなった」「通販が伸びた(店頭販売の落ち込みをカバー)」「一昨年比は12〜13%増、昨年比は1〜2 %増だった」などの声が。
全体では2年前の販売増の反動を受けているものの、ここ1年は横ばいか微増で推移している企業が多かった。
こうしたなか、プロポリス業界では原料不足が深刻化しつつある。コロナ禍において抗ウイルスや抗菌、免疫機能が評価され、世界的に需要が高まったことが背景にある。
折しも、ブラジル南東部における異常気象、大規模洪水や大規模森林火災、ロシアのウクライナ侵攻による為替(円安)の影響で、原料価格も上昇した。物流コスト上昇や品質維持のコスト増も追い打ちをかけている。
…(中略)… ブラジル産プロポリスの原料価格が高騰するなか、中国産やトルコ産のプロポリス原料が存在感を増している。森川健康堂では…
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