長い歴史の中で培われたアーユルヴェーダの理論体系は、未病から治療まで広範囲におよび、活用されるハーブは6,000種超といわれる。世界的な高齢化、医薬品の副作用の問題、生活習慣病の増加などを背景に、代替医療分野で活用が進行。コロナ禍においては、インド・AYUSH省による国際振興の取り組みや、WHO推奨などの影響などから、伝統医療の診断や用語の国際的な標準化に向けた取り組みも進んでいる。国内でも、コロナ禍の治療分野で科学的検証が進むほか、ハーブの持つ機能性をエビデンスで裏付けし、使用するシーンや人の状態に応じた効果的な訴求提案に活用されている。
代替医療中心に科学的検証進む
アーユルヴェーダでは、副作用のない自然のハーブを伝統医療に活用し、医薬品やサプリメントとして摂取することはもとより、ライフスタイルの改善や、ヨガの実践などを組み合わせることで免疫を高め、疾病の原因に働きかける。活用ハーブは6,000種を超え、総合的な体質管理術と膨大な臨床試験に基づいた理論体系で構成されている。
インド政府では、アーユルヴェーダを“予防と治療で活用できる比類なき伝統医学の遺産”と位置付け、専門に管轄するAYUSH省(AYUSH: アーユルヴェーダ(Ayurveda)・ヨガ(Yoga)・ナチュロパシー(Naturopathy)・ユナニ(Unani)・シッダ(Siddha)・ホメオパシー(Homeopathy)の6つの伝統健康法の頭文字を取った略称)を通じて、伝統的な健康管理体系の国際振興に注力。
世界的な高齢化、医薬品の副作用の問題、生活習慣病の増加などを背景に、安全、安価、効果的な医療としてWHO(世界保健機関)もアーユルヴェーダを推奨している。
コロナ禍においては、AYUSH省とWHO開催の『アーユルヴェーダ医療、ユナニ医療、シッダ医療における診断及び用語国際閣僚級会議2020』(ICoSDiTAUS 2020)において、『伝統医療の診断データ収集及び分類に関するニューデリー宣言』が採択され、代替医療分野での科学的検証が世界的に広がっており…
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