東京大学医学部附属病院糖尿病・代謝内科の五十嵐正樹助教、中川佳子医師、三浦雅臣医師、山内敏正教授の研究グループは1日、ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)の摂取で高齢男性の運動機能が改善することを明らかにしたと発表した。
三菱商事ライフサイエンスの受託研究として実施。同日、英国科学誌『NPJAging』オンライン版に掲載された。
健康な65歳以上の高齢男性42人を対象に、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)の前駆体であるNMNを用いて、無作為化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験を実施。
1日250mgのNMNを12週間経口摂取した結果、「NAD+」および関連代謝物の血中濃度が上昇、「歩行速度、握力などの運動機能が改善することを明らかにした」としている。聴力の改善傾向も見られたという。
血液検査の結果を含め、明らかな有害事象は認められず、安全に摂取が可能であることを確認した。
発表では、「NMNの経口摂取によるサルコペニアの予防効果が期待され、今後、健康寿命の延伸へ寄与するものと考えられる」としている。
続きは紙面で。定期購読のお申し込みはこちらから(オンラインでの閲覧も可能です!)
■「受託製造企業ガイドブック2022年版」 好評販売中■