2021年度に受理された機能性表示食品は1,445品で、前年度比35%増となった。年度別での最高記録を大幅に更新した。5月25日時点で、取り下げを含めたこれまでの届出総数は5,500品を突破。2,466品が「販売中」だ。受理事業者数は1,200を超えて今も増えている。
機能性表示食品の21年度受理数は全体の約26%。20年度受理を加えると、受理総数の約46%となる。この2年で制度の活用が加速したようすがうかがえる。
受理が急増した要因は多々ある。1つ数字から言えるのは、S Rの活用が一層進んだことだ。これまでの累計でみると、S Rの利用は全体の95%ほど。これを年度別に見ると、20年度は96%、21年度は98%になった。
新規参入企業にとっても、S R付き原料は頼もしい味方となっている。さらに、本紙や健康産業速報で都度報じている通り、原料サプライヤーは新たに構築したエビデンスをS Rとして提案、その数はどんどん増えている。
これによって表示の選択肢が増え、商品開発の裾野は広がり、好循環が生まれている。
そしてサプリ製造においては、多数の健康食品受託企業が活躍している。この流れはしばらく続くと思われる。21年度の新規受理企業数は300近く。前年度から3割増となった。
最近の受理企業を見ると、健康食品や化粧品の通販企業、ベンチャーなどのほか、ジェネリック医薬品メーカーや、テレビCMなどで消費者にもおなじみの調味料メーカーなどが参入している。
伝統食品を扱う企業、ベーカリー、老舗和菓子メーカーといった食品事業者や、自治体、第三セクター、設備会社、エンタメ系企業などが受理されているのを見ると、本当に多方面からこの制度が注目され、期待されているのだと感じる。
加工食品では、ビスケット、生菓子、菓子パン、惣菜、豆腐、せんべい、キムチ、おこわ、米飯、穴子などが機能性表示食品として受理されている。
新規参入企業にとって、届出受理は一つのゴールである。その次の関心事はもちろん、売れるかどうか。すでに…
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