備前化成㈱(岡山県赤磐市)は6月1日、岡山大学大学院環境生命科学研究科に寄付講座を開設した。目的は「機能性食品による健康増進と腸内微生物との関係を明らかにする研究推進」。同大学院の森田英利教授と下坂天洋特任講師(備前化成より出向)が教育・研究を行う。
腸内微生物は、便通はもとより、自律神経への影響やストレス軽減など、様々な健康機能に関係していることが明らかにされつつある。備前化成では、寄付講座における腸内微生物と健康の関係に関する研究成果と、独自開発の食品機能成分を消化器官の特定部位に届ける腸管内デリバリー錠剤『B-ReC』技術を融合させることで、新たな素材・商品開発につなげていく考え。
『B-ReC』錠は、食品成分を消化管の狙った場所へ送達する錠剤。機能性成分を適切な消化管部位に送達することを実現する“機能性成分の溶出制御”に焦点をあてて開発したもの。
5月27日には岡山大学で講座設置に向けた懇談が行われた。備前化成・清水富江社長(写真右)は、「独創的な技術で健康に貢献する新たな価値を創造していきたい」とした。岡山大学の槇野博史学長は、「健康寿命延伸のために、食品や腸内微生物の機能は重要。寄付講座の研究に期待する」と抱負を述べた。
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