アンチエイジング㈱(東京都港区、☎03-3478-0248)は、2012年にヒト幹細胞培養液を日本に導入し、今年8月で設立10周年を迎えた。
これを機に8月以降、ヒト幹細胞培養液の原料のリニューアルや、新原料のリリースを複数用意している。これら原料に共通するコンセプトは、機能性成分を保護し確実に浸透させることを目的としている。
ヒト幹細胞培養液の機能性成分である成長因子などのタンパク質は、そのままでは浸透しづらいため、化粧品に配合する際に、同社はリポソーム化した原料を推奨してきた。
近年ヒト幹細胞培養液の需要の高まりとともに、高濃度化粧品を製造するためなどの目的で、リポソーム化していない原料の『RemyStem』や、エクソソームを表示できる『RS Mixture 9.6E』などの需要が増してきた。
これらリポソーム化していないヒト幹細胞培養液中の成長因子やエクソソームは、容器の内壁面に付着することがわかっていた。それでもローリングボトル培養によって、通常の培養法と比較すると約10倍の成長因子やエクソソームを含有する『RemyStem』は、十分に体感を得られる化粧品原料だった。
その一方で、需要の高まりに合わせて同社では、ロスしている成長因子やエクソソームを無駄にしない技術『EXO-SAVE』を開発し、今年10月よりリリースを開始する。
「新技術『EXO-SAVE』を『RemyStem』に適用すると、含有するエクソソーム量は約7 倍になることがわかった」という。
これにより、同じ含有量の化粧品を『RemyStem』で作成したとしても、EXOSAVE適用なしとEXO-SAVE適用原料では、体感する効果は7倍違うと考えられる。さらに…
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