三基商事㈱(東京都渋谷区)は9 月26日、プルーンエキスが日本人の慢性便秘を改善することを実証したことを発表した。
研究は東京医科大学・消化器内視鏡学の永田尚義准教授と共同で行われたもの。
同社調べでは、「日本人の慢性便秘をプルーンエキスが改善するという科学的根拠が得られたのは、世界で初めて」とのこと。
対象は、慢性便秘症状に悩む日本人成人男女84人。プルーンエキスを8週間摂取したところ、非摂取群と比較して、「慢性便秘症状に特徴的な硬い便形状が顕著に改善、正常な便形状の割合が増えることを見出した」という。
さらに、GSRS(胃腸症状評価スコア)における便秘の辛さ・硬い便の辛さなどの自覚症状が改善したほか、便秘薬などの服用で見られる下痢やお腹の張り、肝障害や腎障害などの副作用がなく、「安全に摂取できることも確認された」としている。
なお、同研究成果は米国の消化器病学会が出版する医学雑誌『American Journalof Gastroenterology』に掲載された。
永田尚義准教授は、「食品であるプルーンエキスが安全に便秘改善効果を示したことは、(薬物以外の)便秘治療の幅を広げたことになる」といい、今後はプルーンエキスが腸に及ぼすメカニズム解明を進めていくとする。
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