ダイエット食品においても機能性表示食品が存在感を増している。ブラックジンジャー、葛の花、ターミナリアベリリカ、サラシア、アフリカマンゴノキ、リンゴポリフェノール―― など、機能性表示対応素材が増え、製品開発が活発化。市場では、「お腹まわり」「ウエスト」「体重」「脂肪」「BMI」「ヒップ」などの文言を活用したサプリメント、飲料などが流通する。最近は「むくみ」といった文言を活用した商品も目立つ。市場全体では、コロナ禍においても“健康美”“引き締めボディ”を求めるニーズが高い。運動意識の高まりを背景に、プロテインをベースにダイエット、美容サポート成分、筋肉サポート成分など配合した商品が支持された。一方で商品が増え、各社の売上に差が出てきており、来年は商品淘汰も始まりそうだ。
「お腹」「ウエスト」「体重」「むくみ」など 機能性表示食品でユーザーにアプローチ
ドラッグストアのダイエット食品コーナーをみると、「カロリミット」シリーズ、『内脂サポート』(ファンケル)、「メタバリア」シリーズ(富士フイルム)、『ウエスト気になる』(ディーエイチシー)、『önaka®』(ピルボックスジャパン)、『おなかの脂肪ぱっくん』(ネイチャーラボ)、『メタプラス ウエスト』(メタボリック)―― などの機能性表示食品がずらりと並ぶ。
各社では、消費者に健康機能を分かりやすく謳える点を差別化に展開。表示内容は、「腹部(おなか)の脂肪」「ウエスト周囲径」「体重」「BMI」「内臓脂肪」などの文言が多い。
矢野経済研究所が男女5,790人を対象に実施した機能性表示食品に関する消費者アンケート調査によると、関心の高いヘルスクレームは、男女ともに「おなかの脂肪(体脂肪・内臓脂肪)、体重の減少」がトップだった。40~50代が最も高く、男性は33.0%、女性は35.6%。
販売メーカー・開発担当者は、「“お腹”“ウエスト”に対する関心は非常に高い。薬系チャネルでは、ダイエット訴求のサプリメントは、機能性表示食品が定番化してきた」と話す…
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