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“栄養価値・機能性”で訴求力強化 広がる用途提案(特集:スーパーフード最前線)

スーパーフードは1980年代、北米の医師や専門家らが食事療法として取り上げたことが起源。海外の人気モデルや女優がSNS等で発信したことで世界的に広がった。日本市場では、スピルリナやキヌア、チアシード、モリンガ、アムラ、カラハリスイカ、マキベリー、バタフライピー、じゃばら、オートミール、ココナッツ、アサイーなど、多種多様な素材が流通。一般加工食品や飲料、サプリ、化粧品まで、幅広いジャンルで採用されている。「栄養価が高く、健康に有効な食品」「特定の栄養・有効成分を突出して多く含む食品」として国内市場を形成したスーパーフードはその後、抗酸化、疲労感軽減、アイケア、抗アレルギー、血流改善、保湿などのエビデンスを構築、機能性表示受理につながった素材もある。サプライヤーサイドでは、「スーパーフード」という言葉のみならず、エビデンスベースやプラントベース、SDGsを打ち出した市場深耕を進めている。

元祖から新規まで多彩な素材
スポーツや美容、機能性を訴求

 美容や健康目的に海外セレブや有名モデルが食事に取り入れたことで世界的に浸透した“スーパーフード”。調査会社MordorIntelligenceによると、世界市場は2021年に1527億1000万米ドルに達した。2022年から2027年は9.2%の成長率で加速すると試算、スーパーフードは世界市場で身近な存在として定着した。一般食品とサプリメントの中間的存在のスーパーフードは、パウダー状に加工した100%原末からフリーズドライ、パウダーを混ぜ込んだ加工食品まで様々な形態がある。国内市場ではスムージーをはじめ、シリアル・グラノーラ、菓子類、サラダ、機能性表示食品、プラントベースなどの商品開発が進む。スピルリナやキヌア、チアシード、モリンガ、アムラ、カラハリスイカ、マキベリー、バタフライピー、シークワーサー、オートミール、ココナッツ、アサイーといった個性豊かな素材提案が活発化。「食品にふりかけるだけ」「麺類に練りこむだけ」「飲料に混ぜるだけ」など利便性の高い製品開発も進んでいる。

 スーパーフードサプライヤーへの聞き取り調査では、スポーツや美容のほか、機能性をPRする声が複数あった。スポーツ関連では、実業団や大学の陸上競技部での採用や、プロテイン製品に採用されるケースが目立つ。『テフ』はグルテンフリーで、鉄や亜鉛などのミネラルや食物繊維が豊富。加熱調理不要のフレークタイプがスポーツ需要を獲得している。『クコの実』はアミノ酸が豊富で、アルギニンやグルタミン酸、アスパラギン酸など含むことから、昨今ではスポーツユーザーからの注目が高まっている。「もともとアイケア訴求だったものの、近年ではカラダを鍛えている人の利用が増えている」という・・・

続きは、本紙2月1日発行号(1757号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから

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