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サプリ錠剤の高機能化を実現する独自技術に注目(特集:錠剤化技術・添加剤)

錠剤化技術が進化している。サプリメントの錠剤は、医薬品錠剤と同様、外観の欠け、割れの防止とともに、体内での成分溶出という「硬さ」と「脆さ」の相反を両立させる必要がある。中でも医薬品錠剤で必須となる錠剤の崩壊性および溶出制御は、サプリメント錠剤においても要求される。「高成形性」「徐放性」「溶出制御」など高機能化を実現するためには、原料の物性に応じた錠剤化技術が不可欠だ。

錠剤製造に不可欠な添加剤

サプリメントの錠剤には、さまざまな目的で添加剤が使用される(26面「添加剤の種類と目的」参照)。もともと医薬品剤形である錠剤は、2001年「医薬品の範囲に関する基準」改正後、丸剤やハード・ソフトカプセルとともに食品利用が可能となった。
一般的な錠剤加工の製造プロセスは、原料と賦形剤の混合→結合剤とともに造粒→造粒物の乾燥→整粒→滑沢剤を入れて再度混合-を経て得た粉末を打錠末として粒にする「湿式顆粒圧縮法(湿式)」と、造粒工程およびそれに伴う乾燥や整粒など一連の工程なしで混合粉末をそのまま打錠する「直接粉末打錠法(直打)」の2 つの製法がある(27面「製剤法解説」参照)。
湿式の場合、造粒を行うことで、溶解性の改善や苦みの低減のほか、錠剤製造の際の重量のバラつき改善など圧縮成形性の向上にも寄与し、品質向上に繋がる。
一方、直打は、湿式と比較して製造工程が少ない分、低コストで生産できる。ただ、粘度など直打ができない素材がある。そうした難成型素材に対し、錠剤化技術を活用することで、直打が可能となる・・・

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