食品香料は、飲料や菓子、飴、デザートなど幅広く活用される。同じカテゴリーのアイテムでも、配合した“香り”や“味”が売り上げを大きく左右する。機能性や体感性が求められる健康食品では、無理なく続けられる「美味しさ」も重要なポイントだ。一般加工食品では、「減塩」「減糖」「ゼロカロリー」といった健康志向に応える機能性香料も流通。食品向け3000種ともいわれる調香ノウハウを背景に、「吸入だけでも食品と同様の機能性」を確認した機能性素材なども登場している。
食品向け3000種超の調香ノウハウ
食品香料は、ジンジャーやシナモン、胡椒などスパイス系ほか、ミント系、柑橘(シトラス)系、フルーツ系などさまざまなフレーバーがあり、その数は3000種類以上といわれている。食品の香りや味の強調・消去、嗜好性アップなど、商品設計の根幹ともいえる重要なパーツを担っており、製菓、清涼飲料、酒類、インスタント食品、レトルト食品、ペットフードなど幅広く使用されている。健康食品では、主にDHA/EPAやニンニクなどの加工時に発生する独特の加熱香、発酵臭を矯正する「マスキング」、食品素材の持つ香りの強化や香りの薄い素材の風味を増強する「エンハンス」などに使用される。一般食品・ドリンクへの採用が多いコラーゲンやプラセンタ、ヒアルロン酸、グルコサミン、ウコンなどにも活用されている。・・・
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