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物価高時代のコスパ・付加価値戦略

 調理ピザ、コンビニセルフコーヒー、空気清浄機、電動アシスト自転車―― 5年ごとに基準改定を行っている消費者物価指数の2015年改定で追加された品目の一部である。この時の基準改定で、新たに「青汁」が加わった。2005年から調べているサプリメントは「マルチビタミン」とした。青汁を加えた経緯について、当時の統計局への取材では、健康食品の価格動向をより正確に把握するためとのことだった。健康食品は経済指標としても注目されている。
その青汁の指数が上昇している。1月20日に公表された22年平均によると、青汁の指数は102.3で、前年比は2.1%の上昇となった。なお2020年を100とした総合指数は102.3で、前年比は2.5%の上昇。食料や光熱・水道などの上昇が影響した。直近22年12月の月次結果を見ると、生鮮食品を除いた522品目中、前年同月比で上昇したのは417品目で約8割にも上った。いまやほとんどの生活者が、様々な場面で値上げを実感していると思われる。
健康食品については、昨年の後半くらいから値上げの発表が一気に増えた印象だ。原料、資材、物流、エネルギーなど様々なコスト増が重なり、企業努力で価格を抑えるには限界にきている。今年に入ってからも、春先に値上げするとの発表が寄せられている。・・・

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