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高麗人参の新たな市場開拓始まる(特集:高麗人参)

「フェムケア(美容)」「免疫対策」をテーマに、高麗人参の新たな市場開拓が進んでいる。「高麗人参=滋養強壮・疲労回復」のイメージに依存する事なく、サプライヤー各社がエビデンス蓄積・原料開発に尽力したことが結実。美容・冷え対応、免疫対策マーケットで頭角を現している。加えて、先月には、「LDLコレステロール対策」領域で高麗人参初となる機能性表示食品が登場するなど、さらなる市場拡大に向けた下地が整いつつある。

200億円超の市場規模を堅持
コレステ対策で初の機能性表示食品が登場

 朝鮮半島を原産地とする高麗人参は、中国東北部やロシア沿海州にかけて自生するウコギ科の多年草植物。漢方では、「最も副作用の恐れがない上薬」に分類されている。日本で流通する高麗人参原料は、韓国産・中国産が大半を占めており、水耕栽培品のベルギー産(ベーガン通商)の流通も本格化している。
市場にはドリンク、錠剤、エキス、カプセル、茶製品が流通している。先月には、LDLコレステロール対策表示で、高麗人参初となる機能性表示食品(紅蔘粉末スティック)が登場した。受理された表示は「抗酸化作用を持つジンセノサイドRg1、Rb1、Rg3には、血中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が酸化され酸化LDLコレステロールになることを抑制させることが報告されています」。
本紙の推計では、「滋養強壮・疲労回復」訴求の代表素材として安定市場を形成、コロナ禍における免疫対策素材としての特需(2020年〜2022年)は落ち着いたものの、2010年以降の市場規模は概ね200〜250億円で推移している。

続きは、本紙3月1日発行号(1759号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから

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