協和発酵バイオ㈱(東京都中野区)は2 月13日、ヒトミルクオリゴ糖(HMO)3品目の製造菌株が、中国での安全性審査を通過したことを発表した。
HMOは母乳に含まれるオリゴ糖の総称。ヒトの初乳に多く含まれ、乳幼児にとって重要な成分とされている。同社では、工業レベルで大量生産可能なHMO生産システムを構築。昨年11月に、タイで商業生産を開始した。
中国市場では粉ミルク用途で、HMOとして2 FL(2′-fucosyllactose)、3 SL(3′-sialyll actose)、6 SL(6′-sialylllacotse)の3 品目の発売を目指している。今回、3品目それぞれの製造菌株が、中国市場で発売するために必要な1段階目の安全性審査に合格。次の審査への申請を進める。
同社では中国だけでなく、世界各国での販売に向け、米国FDAのGRAS通知、欧州での新規食品申請、アジア・オセアニア諸国での承認申請を開始している。申請承認を経て、それぞれの国・地域で順次上市する予定だ。
本紙3月1日発行号(1759号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから
該当記事および過去のバックナンバーは、電子版ページからも閲覧いただけます。
■「受託製造企業ガイドブック2022年版」 好評販売中■