コロナ太り、運動不足を背景に、“健康美”“引き締めボディ”を求めるニーズは一段と高くなっている。市場ではダイエットや、美容、筋肉サポート成分など配合したプロテインの人気が続く一方、商品淘汰も始まっている。健康的な身体づくりに対する意識が高まり、今春はスムージーなどの置き換え食品の商品上市が目立つ。ダイエット訴求の機能性表示食品も続々登場。「お腹まわり」「ウエスト」「体重」「脂肪」「BMI」「ヒップ」など、ヘルスクレームの種類が増え、製品開発に拍車が掛かっている。最近は、「むくみ」「体温維持」などのヘルスクレームを組み込んだ商品なども増えている。
健康美”なダイエットが定着
好調のプロテインは激戦区
コロナ禍の生活が続く中、在宅ワークの拡大などによる運動不足や、食べ過ぎによる摂取カロリー過多などから、“コロナ太り”が各世代に拡大した。タニタが昨年15~69歳男女1,000人を対象に実施した「生活習慣の変化とダイエットに関する調査」によると、コロナ禍で、スポーツ・運動をする量が減った人は6割を超えた。食生活では、女性の35.0%は間食の機会が「増えた」と回答。体重が増えた人は33.7%で、増加体重の平均は3.4kgだった。コロナ禍で大幅な体重減を求めるというより、健康的な身体づくりを心掛ける人が増え、新型コロナ以前からあった“スリムで引き締まったボディ”“健康美なボディスタイル”を求めるニーズは一層高まっている。
こうした中、成長著しいプロテインは新商品ラッシュが続く。最近では、『BEAUTY in PROTEIN アサイベリー』(アサヒグループ食品)、『トリプルプロテインドリンク』(マツキヨココカラ&カンパニー)、『BODY STAR プロテインスナック主流のパウダー品では、「人工甘味料・着色料・香料不使用」「ナチュラル」などを謳う商品や、携帯できる個包装タイプなど、女性を意識した商品が増加。機能性表示食品のプロテインも登場している。
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