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受託5割が増収、2年連続で市場回復(特集:健康美容飲料)

飲料受託企業の5割が増収達成―― 。コロナ禍の終息を背景に、健康・美容飲料の市場は2年連続で回復した。美容系に加え、エイジングケア、快眠・リラックス系飲料などの需要も高まっている。さらに口栓付パウチ入りのゼリー飲料等は、コロナ前の受注量を超えているとの声も。機能性表示食品を受理した飲料受注も増加しており、市場拡大の起爆剤となる期待感も高まる。原材料や資材、エネルギーコスト等の価格高騰に伴う値上げなど、一部懸念材料も見られるが、2023年も増収を見込む飲料受託メーカーは6割以上と、着実に市場は成長路線に舵を切っていることがうかがえる。

■口栓付パウチ、コロナ前上回る需要

 本紙編集部では今年2月中旬〜3月初旬に掛けて、健康・美容飲料およびゼリー飲料等の受託製造実績のある企業を対象に取材およびアンケート調査を実施、33社より回答を得た。2022年通期の業績について聞いた調査では、増収を達成した企業は53.3%で、昨年調査より10.9ポイント上昇。2ケタ増収企業も同1.2ポイント増の16.6%となった。経営状況について「良かった」との回答は、同12.9ポイント増の45.2%、健康・美容飲料市場の景況感について「好景気だった」との回答は、同5.1ポイント増の26.7%となり、健康・美容飲料市場の回復を印象付ける結果となった。
「良かった」と回答した企業からは、既存製品の売れ行き回復や新規案件の獲得に関するコメントが多く聞かれた。今回の取材では、コロナ禍で大幅に需要減少に見舞われた口栓付パウチ入りのゼリー飲料、軟包装入りエナジージェルといったスポーツシーンで活用される製品の受注が大幅に回復していることもわかった。なかでも口栓付パウチの需要は、「コロナ前を上回っている」とのコメントが多かった。また三方シール入りスティックゼリーの需要も拡大。従来の美容系だけでなく、青汁ゼリーなど製品バリエーションが広がっている。「海外からも美容系スティックゼリーの需要が高まっている」といった明るい声も聞かれた。

続きは、本紙3月15日発行号(1760号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから

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