綿半トレーディング㈱(東京都新宿区)は2 月17日、ウチワサボテンなどメキシコ産食材を紹介する試食会を都内のメキシコ大使館で開催、取引先など約60人が参加した。
ウチワサボテンについて、茎は古くから健康食品に用いられていることを説明。鮮やかな赤色の果実はビタミンC・E、カルシウム、カリウム、マグネシウムなど栄養が豊富で、女性向け商品にも適しているとした。キャンディー、ゼリー、アイスクリーム、乳製品などに利用可能。海外では有名コーヒーチェーンの飲料や、ホテルのメニュー、エナジードリンクなどに用いられていることを紹介した。
同社ではウチワサボテンの食品用原料として、果実はピューレタイプ、パウダータイプをラインアップしている。4月をめどに、従来品より鮮やかな色味のパウダー原料を上市予定であることを発表した。さらに、ウチワサボテン茎製品の開発を進めており、こちらも4月頃に発売予定という。茎原料は青汁、果実パウダーは赤汁にも適しているとした。
続いて、中部大学・堀部貴紀准教授が講演、「サボテンはトゲに隠された財宝」であるとした。「ウチワサボテンは機能性報告が多い」として、ヒト試験で、血糖値、コレステロール、体脂肪、抗炎症などに関する研究が行われていることを解説した。ウチワサボテンの特性として、乾燥地域で容易に栽培できることを強調。茎はすべて使うことができ、歩留まりがいいとした。試食会では、ウチワサボテンを用いたサラダ、タコス、ドーナッツ、飲料、シャーベットなどが提供され、参加者の関心を集めていた。
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