三菱ガス化学㈱(東京都千代田区)は2 月27日、熊本大学大学院先導機構フロンティアデータサイエンス化血研寄付講座の中村振一郎特任教授との共同研究により、『BioPQQ®』に若年層の認知機能改善効果を確認したことを発表した。
PQQ(ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩)の中高年層への認知機能改善効果はよく知られているが、今回の発表は、若年層の認知機能改善にも有用で、特に若年層ほど早く改善効果が表れることを示すデータとなっている。
試験は20〜65歳の健常男女62人(20〜40歳29人、41〜65歳33人)を対象とした二重盲検プラセボ対照で実施。PQQ摂取群には、『BioPQQ®』20mg配合カプセルを朝食後に与え、初回検査日、8週後、12週後に検査を実施した。
その結果、被験者全体で12週後に複合記憶と言語記憶の改善が見られた。また年齢分析の結果、20〜40歳の若年層では、8週後に認知機能の柔軟性と実行速度が改善され、41〜65歳の高齢者層よりも早くに改善効果が示された。
さらに従来の統計解析に加え、機械学習を使用した解析でも認知機能改善効果が確認された。同結果を受け、研究チームでは、「eスポーツ分野や学習者向けサプリメントへの展開が期待される」とコメント。同研究成果は2月15日付けで、英国の国際ジャーナル『RSC Food&Function』にも論文掲載された。
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