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美味しさと機能性で砂糖代替甘味料が定着(特集:機能性糖質・甘味料)

機能性糖質・甘味料市場が活況だ。低GI、カロリーオフ、整腸作用、持久力向上などの機能を有する糖質が、製菓や飲料に利用され、機能性糖質・甘味料の市場を押し上げている。砂糖は、三大栄養素の1 つで、なくてはならない成分である一方、過剰摂取による疾病リスクがメディア等を通して一般消費者にも広がっている。製糖メーカーや食品原料メーカーは、砂糖に代わる糖質・甘味料の機能性研究や用途提案を加速。食品を美味しくする機能性に加え、プラスαの生理機能があることから、健康食品業界では積極的な活用に乗り出した。

製糖メーカー大合併時代の到来

 砂糖は、三大栄養素の糖質の成分であり「砂糖ほど完璧な甘味はない」と業界関係者は話す。一方で、砂糖消費量の下降が続いている。1972年の統計では、日本の砂糖消費量が1人当たり30kg/年だったのに対して、2021年は15.6kgと半分近くまで落ちている。精糖工業会によると、精製糖生産量は2020年の145万tから21年には150万tと若干持ち直しているものの減少傾向が続いている。医師などの専門家による砂糖の過剰摂取による警鐘も影響しており、糖尿病などの生活習慣病を予防するため、消費者の間で、砂糖の過剰摂取を避ける傾向が年々強まっている。
こうした中、今年1月に伊藤忠製糖と日新製糖が経営統合して新会社ウェルネオシュガーを設立した。両社は、製糖事業に軸足を置きながらも、市場ニーズに合わせてオリゴ糖など機能性糖質・甘味料の製造・販売も行っており、この統合でさらなる機能性糖質・甘味料の開発が進みそうだ。2年前には、三井製糖と大日本明治製糖が合併し、国内最大の製糖メーカーが誕生。新会社「DM三井製糖ホールディングス」として、昨年より事業開始をした。同社も、製糖事業に加え、『パラチノース』をはじめ様々な機能性糖質を開発、国内外での展開を強化している。・・・

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