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食品輸出が活発化、「海外向け検査」サービス充実(特集:食品分析)

世界各国の経済回復や円安の影響を受け、各国の規制に合わせた栄養成分表示やアレルゲン等の検査が増加している。また、健康志向が高まる中、栄養強調表示に向けたビタミン類の分析や、糖質等、フリー表示ほか、機能性表示食品の開発に向けた分析の依頼が急増している。食品分析検査は検査技術の高まりと共に、様々な目的への応用が進んでいる。商品開発時にマスキング効果の確認目的で、味覚・嗅覚の検査を行うことも増えている。HACCP 管理の義務化以降は、自社での品質管理をより厳密化し、機能性成分の含有量を確認するなど、品質向上、ブランド向上に活用する例も増えている。

「グルテンフリー」「GMOフリー」等
海外向け検査が伸長

各国で新型コロナが徐々に収束へ向かい、経済活動が再開・活発化する一方、食品の原料不足やインフレが進んでいる。そのような中、円安も追い風となり、国内から海外への健康食品や栄養補助食品の輸出が活発化する。農水省の調査によると2022年12月の栄養補助食品の輸出額は、36億9,900万円で、前年同月比64.5%増と大幅に増加している。
それに伴い、海外の規制に沿った輸出向けの食品検査も拡大している。中国、台湾、米国、ベトナム等、輸出の多い国・地域ごとに要求される検査をセットにして提案する分析機関が好評を得ている。また、各国にグループの拠点がある検査機関では、各地の検査所と連携し、最新の規制情報を確認した上、輸出先現地で検査を行うこともある。
海外向けの検査では、「乳酸菌、クルクミン、フコイダンのほか、ヒトミルクオリゴ糖はじめ、海外で人気の機能性成分の定量分析の需要が増している」という声が聞かれた。・・・

続きは、本紙4月19日発行号(1762号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから

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