我が国最大の貿易相手国である中国は、漢方系からメジャーな素材まで幅広い健康食品原料を世界各国に供給している。さまざまな文化や風習の混在する中国では、国民性として、相互理解のための自己主張や、実質的な利益を優先する効率化の追求などを特徴とし、グローバルビジネスの場での大きな強みとなっている。グローバルトレンドを踏まえて日本の健食ビジネスを支える日中両国に精通した原料サプライヤーのChinese strategyを紹介する。
コロナ禍でもGDP成長率3%の中国
外務省によると、中国の2022年通年の実質GDP成長率は前年比3.0%増で推移。当初、同年目標値は前年比5.5%増前後を見込んでいたが、新型コロナウイルス感染症の全国的な感染再拡大や、経済の中心地・上海市をはじめ、各地で行われた厳格な防疫政策に伴う行動制限などを受け大幅に減速した。日本のGDP成長率1.1%と単純比較はできないが、行動制限による消費マインドの低迷や需要の縮小、雇用情勢の悪化、サプライチェーンの混乱、不動産市場の低迷、米国・欧州などの景気減速による外需の縮小などさまざまな逆風に直面しながらも3 %成長で着地するあたり、市場原理に敏感な中国の逞しさを感じる。・・・
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