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機能表示で道潟連携へ、札幌でシンポ

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 先月28日、札幌京王プラザホテルで行われた「健康産業創出シンポin北海道」には道内企業はもとより、九州、近畿、東京、新潟などの関連企業からも150人ほどが集まり、食品の機能表示を巡る議論で盛り上がった。

 冒頭、城西大学の和田政裕教授が、「食品の機能性解析の現状とトクホの新たな可能性」をテーマに講演、複合的な食品と複雑系の人体を結ぶ機能検証の可能性について明快に説明した。また、トクホ制度についても、これからのトクホの可能性に焦点をあて解説した。また、消費者庁の相本氏は健康食品の表示制度について、市場の現状から検討会の論点整理を受けての対応、今後の方向などについて解説した。北海道では初めての講演ということもあり、参加者は熱心に耳を傾けていた。


 続いてパネルディスカッションでは、新潟から健康ビジネス協議会の吉田代表、九州バイオクラスター推進協議会の農氏、新食品・機能性食品と農林畜産業を語る会の栗下氏などが招かれ、主催者側の北海道バイオ工業会小砂会長などと機能性表示を中心とした活発な議論が行われた。
 北海道では抗酸化表示などの導入に向けた取り組みをすすめており、全国の代表による機能表示を巡る要望、表示規制問題の解決に向けた声を集約、TPPなど直面する農産物の問題などにも話が及び、機能表示の導入は、農産物の付加価値、更にはサプリメントなどの価値を消費者に知らせる武器であるとして、参加者の合意が得られた。とりわけ、新潟と北海道は連携して機能表示の導入に向けた取り組みをすすめようと道潟同盟へ動き出した。
 ちなみに、新潟も今月11,12日にうおぬま会議が開かれ、ここでも食品機能表示研究会が開かれる。経済産業省なども全国の経済産業局で地域振興に向けて、機能性農産物や健康食品の開発、商品化をフォローアップしているが出口がないということで、各地域の経済産業局では今回のシンポなどに大きな関心を寄せている。

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