自然界の動物や植物に広く存在し、厳しい自然環境下で抗酸化や抗紫外線の機能を発揮するカロテノイド。700種類以上が見つかっているが、健康食品素材に主に用いられているのは10種類程度。アイケア、美肌、骨の健康維持などを訴求する製品に利用される。近年では、機能性研究が進み、脳機能、抗疲労のほか、糖尿病、肝臓疾患など様々な生活習慣病の発症に関わる酸化ストレスを低減することが明らかにされ、利用の幅が広がる。カロテノイド類を活用した機能性表示食品は500品を超えており、昨年同時期から100品以上増加。紫外線対策、疲労感軽減などポストコロナを見据えた届出を目指す販売メーカーが増えている。
カロテノイドの抗酸化力が幅広い機能性を発揮
カロテノイドとは、抗酸化や抗紫外線を目的に、動物や植物に存在する黄、橙赤、赤色などの天然色素の総称で、これまでの研究で約700種類以上が見つかっている。カロテノイドは食品業界では着色用の食品添加物として広く利用され、製菓、製パン、麺、飲料などに用いられてきた。
健康食品の分野では、血中に存在する主要なカロテノイドであるリコピン、β-カロテン、ルテイン、ゼアキサンチン、β-クリプトキサンチンのほか、アスタキサンチン、フコキサンリン、クロセチン等、様々な素材を配合したサプリメントが上市されている。
カロテノイドは、腸で吸収後に体内の各器官に運ばれ、高い抗酸化力を発揮することで、多様な機能性を持つことが明らかになっている。
幅広い分野で機能性研究が行われ、アイケア、美肌、抗紫外線、抗疲労、認知機能改善、抗メタボ、抗ロコモティブシンドロームなど、多様なエビデンスが蓄積されている。。。
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