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原材料・製法にこだわり、付加価値訴求(特集:注目の伝統食材)

和食」はユネスコ無形文化遺産に登録後、世界的に注目されている。海外の日本食レストランは10年前と比較して約3倍の約15万店舗に増加、「味」「健康」面での評価が進んでいる。農水省は昨年11月、郷土料理などを発信する海外向けウェブサイトを開設した。国内市場では、伝統食材の原材料や製法にこだわった付加価値の高い商品が販売されている。伝統製法でつくる自然塩は、ミネラル成分や消費者運動から生まれたストーリー性などが需要を後押し。熱中症対策や補水対策として、電解質補給水などへの応用も進んでいる。梅は天然のクエン酸としての評価を受け、飲料や菓子といった分野に利用の裾野が広がっている。ショウガは体を温めるイメージが浸透、「約6割が週1回以上摂取している」との調査結果が示されるなど、ブームに左右されない健康食材として定着している。

 

「和食」、約4割が健康イメージ

 農水省は6 月6 日、食育白書を公表した。食文化継承の活動支援として、和食保護および次世代継承の取り組みが盛り込まれた。日本人の伝統的食文化“和食”は、ユネスコ無形文化遺産に登録されたことを契機に世界的に注目を集めている。訪日外国人が訪日前に期待することについて、「日本食を食べること」が最も多いという調査結果も示された。
こうした中、農水省では47都道府県の郷土料理の歴史・由来、関連行事、使用食材、レシピ等をデータベース化した海外向けウェブサイト「Our RegionalCuisines」による情報発信を開始した。

 日本食は健康面でも評価を集めている。「訪日外国人からみた日本の“食”に関する調査」(農林中央金庫調べ)では、日本食が好きな理由を調査。その結果、「味が好み」「食材が新鮮」「健康に良い」が上位を占めた。日本人対象の「和食のイメージ」調査は昨年1 1月、スリーエムが発表している。上位から、「健康に良い」(43%)、「栄養バランスが良い」(31%)、「日本人に合っている」(24%)だった。。。

 

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