過去のエグゼクティブ会議
12月2日、業界横断の講演会(主催:エグゼ会議)が開かれる。年末の多忙な時期ではあるが、表示規制に小売薬業も困っており、健康産業界と足並みを揃え、きちんとした主張をしていこうというもので、布石とし将来の制度改革、法制化への思いもある。既に日本学術会議も先のシンポジウムで「サプリメント法が必要である」との統一的な主張をアカデミアの立場から表明したばかりだ。
業界横断というスローガンに沿い、医薬品、食品、健康産業分野の主力企業の代表が顔を揃え、全国から集まる。「単なる講演会ではないだろう。出来るだけ多くの人を出そう」と励ましの声も届いている。業界の代表が、電話やFAXで呼びかけていただくなど、かつてない取り組みが進んでおり、状況打開への期待も大きい。
講演会では、元健康局長で(財)日健栄協の理事長に先頃就任された下田氏が「安全性と有用性を確保した健康食品のJHFA制度が業界を健全化する」というテーマで、多くの企業が抱えている表現上の問題に針路を示す。また、二分脊椎症の手術で世界をリードする慈恵会医科大学の大井教授は、葉酸欠乏の現状と葉酸(サプリメント)の有用性など予防の意味について言及する。
当日は日本学術会議の科学者、消費者団体、行政関係にも呼びかけており、共に、サプリメントの必要性と安心できる業界の取り組みを紹介し、今後の議論を進めていただきたいと思う。パーティーには国会関係者も多数顔を出し、業界、行政、消費者が一丸となりサプリメントの育成と予防、セルフメディケーションの推進に向け動き出せればという思いがある。