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【HMB-Ca】アフターコロナ注目成分 採用続きトレンド兆し

筋肉の合成作用の促進、分解作用の抑制、さらには脂肪減少作用などの作用から、ボディメイク目的に話題を呼んだHMB-Ca。近年の筋トレブームから、プロテイン以上に効果が期待されるとして認知も年々広がっている。一方で、高齢者のロコモフレイル対策としての利用も拡大。特にコロナ禍での運動不足などから、筋肉の衰えを自覚する消費者が増加。こうした背景からHMB-Caはアフターコロナにおける大注目成分として業界から関心が寄せられている。実際、今年に入り味の素、キリンホールディングスが「HMB-Ca」を配合した機能性表示食品を上市。相次ぐ大手の採用により、再びトレンドの兆しが見えている。

筋肉のタンパク質合成を誘導アフターコロナで脚光

 HMB(3- ヒドロキシ-3- メチルブチレート)は、必須アミノ酸ロイシンの代謝産物。筋タンパクの合成促進や筋タンパクの分解抑制、筋細胞の細胞膜の安定化の機能が確認されており、米国ではいち早くスポーツニュートリション分野でサプリメント商品が流通するなど、アスリートやボディビルダーといったコア層から支持されてきた。日本国内では食薬区分改正以降、ごく限られた一部での利用に留まっていたが、ボディメイクを目的としたサプリメントが大ヒットしたことで認知度を押し上げた。2016年にはHMBを関与成分とした機能性表示食品として受理され「筋肉量や筋力の維持」の表示が可能に。現在、ロコモやサルコペニア、フレイル対策としての利用が進んでいる。国内HMB-Caのトップメーカー、小林香料では中高年層における筋肉ケアの需要性を提唱しており、機能性表示食品の利用促進を軸にHMB-Caの普及拡大に力を入れるなど、市場をけん引している。

続きは、本紙8月2日発行号(1769号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから

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