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【麹菌由来素材】エビデンス蓄積、市場は上昇気流

麴菌由来素材は天然素材であり、長年の食経験があることから、消費者が持つ安心感が高いことが特長だ。原料と発酵に用いられる麹菌の種類によって、酵素や分解物はじめ様々な麹菌発酵生成物が得られ、腸内環境、免疫、肥満抑制、脂質代謝、糖代謝、肝機能、美肌といった幅広い機能性のエビデンス構築が進んでいる。また、妊娠サポート、更年期障害、冷え、骨形成への機能性を持つことから、フェムテック素材としても注目される。各社のエビデンス研究が進み、機能性表示食品の届出受理により、売上を伸ばす実例も増えている。

代謝・フェムテック等多様な機能性 各社がエビデンス構築

「麹」は、様々な原料に胞子の状態の種麹を加え発酵によって製造される。発酵させる原料と、発酵に用いる菌の組み合わせで、元の素材の機能性を増幅したり、別の機能性を生み出したりすることが知られており、盛んに研究が続けられている。発酵により生成した酵素が活性を持つほか、生じた物質が細胞間のシグナル伝達物質として働くことが明らかになっており、様々な機能性を発揮する。健康食品業界で流通する麹菌素材は、『紅麹』『多穀麹』『ショウガ麹』『発酵大豆胚芽抽出物』『発酵きなこ』『天然ヒト型セラミド』『リゾープス麹』、『茶麹』、『みどり麹』『卵麹』――など多彩。健康食品、サプリメント向けの他、化粧品原料として用いられている。

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