ナットウキナーゼ」をはじめとする納豆由来サプリメントの販売がV字回復に向かっている。今年初旬ぐらいから、ドラッグストアや通販、免税店での販売が伸び始め、原料サプライヤーの輸出も好調に推移している。あるナットウキナーゼのサプライヤーからは、2023年上期は前年同期比150%まで伸長したという声も聞かれた。都内のドラッグストアでは、「海外の方が、ナットウキナーゼサプリメントのパッケージを見せて、同じ商品を購入するケースが昨年より大幅に増えた」と話す。機能性表示食品の受理数も昨年の8社14品から13社21品目に拡大。ナットウキナーゼの血圧分野をメインに、納豆菌では、睡眠の質改善や腸内環境改善のヘルスクレームも登場。また、機能性表示食品とは別に、納豆由来ビタミンK2が骨サポート素材として海外での採用も増えている。
海外需要回復、2023年は好調の見込み
納豆は、平安時代に食されていたという説があり、古い食歴を有する。大手の納豆専業メーカーも機能性研究を進めており、腸活・菌活ブームと相まって、2022年の納豆市場は約2,500億円を維持している。一方、納豆特有のにおいや食感が苦手の人も多く、生鮮食品ゆえの保存が効かないことから、健康効果を求めてサプリメントで摂取する人も増えている。サプリメントには、ナットウキナーゼ、納豆菌、ビタミンK 2の3成分が活用されており、それぞれ血流改善、血圧調整機能、美肌、脳機能改善、骨代謝改善、疲労回復、免疫賦活、整腸作用など、豊富なエビデンスが蓄積されている。
国内外の納豆由来のサプリメントメーカー、原料サプライヤー約100社が加盟する日本ナットウキナーゼ協会は、ナットウキナーゼ、納豆菌、ビタミンK 2に関するセミナーの開催や一般消費者への啓発活動などを行う。
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