2017年頃から「睡眠負債」が叫ばれ、年々日本人の睡眠時間や質に対する関心が高まっている。ドラッグストアの店頭や通販サイトでは、GABAやテアニン、乳酸菌などを配合し、快眠を訴求した機能性表示食品や、健康食品が多数流通。機能性表示食品では、クワンソウ、納豆菌、水素など、新たな機能性関与成分を用いた商品も増え、市場活性化に繋がっている。睡眠関連の機能性表示食品の届出は、昨年の約400件から今年は600件まで増加している。睡眠の問題解決が、日本の生産性向上やエイジングケア、未病にも繋がるとして、健食業界をはじめ、様々な業界から新規参入が進む。快眠サポート市場の競争が激化する中、健康食品と異業種のコラボレーションや、睡眠を美容と繋げる動きなどの差別化戦略も活発化している。
不眠症の疑い2人に1人以上 受託件数は快眠製品急上昇
寝具メーカーの西川が9月3日に発表した「睡眠白書2023」によると、調査対象者1 万人の内、睡眠に対して「満足している」と答えた人は30.5%となり、前年の30.9%を0.4ポイント下回った。また、不眠症の疑いは51.9%と前年の50.0%から1.9%ポイント増加。ここ3年は同様の傾向が続いており、睡眠に悩む人が増加傾向になっていることがわかる。
今年6月に本紙編集部が行った健食受託企業へのアンケート(有効回答133社)では、受注件数が伸びているカテゴリーで、「快眠」が「スポーツニュートリション」と並び4位となり、昨年の10位から大きくランクアップ。ストレスや不眠に対する関心の高さがうかがえる。。。
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