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【奈良県】『漢方のメッカ推進プロジェクト』で地場産業復興

奈良県では、2012年から地場にゆかりの深い“漢方”を活かす『漢方メッカ推進プロジェクト』に取り組んでいる。為替変動や安定供給の観点から国産素材が見直される中、“大和”の伝統と普遍性を重んじ、薬用作物の安定供給を軸に、大和トウキ配合のドリンク開発をはじめ、健康食品や化粧品の製品化を進めている。配置向けの製品開発に長い歴史があることから、医薬品と健食の両輪でビジネスを展開する事業者も多い。近年は、ヘルスケア関関連企業の誘致や、伝統を活かしたブランド開発支援などの取り組みも進んでいる。

部局横断型で漢方関連食品の製品化等を推進

奈良県の『漢方のメッカ推進プロジェクト』は、近年の高齢化や医療費削減に寄与する予防医学について、地場産業である漢方や配置薬業のノウハウを活用し、新たな商品・サービスの創出を目指す取り組み。県では、産業政策課および産業振興総合センターをはじめ、福祉医療部医療政策局薬務課、食と農の振興部農業水産振興課による部局横断体制で、原料となる薬用作物の生産から、漢方関連品の製造販売までトータルに力を入れている。令和5年度予算は3727万円を計上し、漢方関連食品等の製品化に向けた研究や、オンライン動画および販売会イベントによる認知度向上などの販売促進、「健康博覧会」や「食品開発展」など首都圏等での大規模展示会出展、大和トウキ成分の効果検証および新たな含有成分の検索などを実施。大和トウキ配合ドリンクでは、田村薬品工業の『ONSAI温彩』や、金陽製薬の『Angelica』シリーズなどが誕生し、県内イベントの定番アイテムとなっている。

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