健康・美容のために日常的に身体を温める「温活」というライフスタイルが定着したことで、身体を温める商材の市場も近年盛況に推移している。最近では腸温活など、“温活+○活”もトレンドになりつつある。話題のフェムケア分野では、女性特有の不定愁訴軽減や妊活等で、温活を組み合わせるケースが増えている。今回の取材では、家庭用医療機器や健康機器類、入浴剤などNon-Foods分野は堅調な動きが見られた。またショウガやヒハツなどの温感素材を用いたFoods分野では、機能性表示食品の受理品数が1年で約40品増加するなど、活況を呈している。一方、機能性表示食品の販売メーカーの売れ行きは二極化。今後の課題は、消費者の機能性表示食品に対する認知度向上となりそうだ。
温活実践者2割、年々増加傾向に
女性7~8割が抱える末端の冷え症状に加えて、最近では深部体温が低い「内臓冷え」にも注目が集まっている。特に後者は男女を問わず国民の6割が抱えているとされ、食生活や喫煙、運動不足など生活習慣の乱れをはじめ、冷たい食事や飲料の過剰摂取、化学繊維の衣類の多用
夏場の薄着などが原因と言われている。専門家の話では、深部体温が1℃下がれば免疫は3割以上、基礎代謝も1割ほど低下するなど、生命活動の低下を招く。冷えが万病のもとと、古くから言われる所以だ。なかでも昨今は夏場に猛暑が続く中、過度に身体を冷やす行為を行う人が多い。これが「冷え貯金」となり、冬場に風邪を引きやすくなる、自律神経が乱れるなど、様々な弊害をもたらす要因になると警鐘を鳴らす専門家も少なくない。
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