アフターコロナになり、日常を取り戻しつつあるなか、コロナ禍で進んだ運動不足や食生活の乱れなどの影響が糖化ストレスを高めた。その結果、老化の促進や疾患リスクが上がり、アフターコロナにおける重要な健康課題になりつつある。糖化ストレスを研究する同志社大学教授の八木雅之氏は「アフターコロナにおける糖化ケアの重要性が一層注目されている」と話す。糖化は現代人が日々の生活を送るなかで常に直面しているリスクであり、健康増進という観点から切っても切り離せない重要なテーマとなりつつある。肌への作用だけでなく、糖化対策はこれからの時代のトータルエイジングケアの根幹を担うとも。ここ数年は中国など海外からも大きな関心が寄せられており、今後益々注目が集まる。
コロナ禍で糖化ストレス増加対策の必要性、より一層に
日本生活習慣病予防協会が実施した「コロナ禍での生活習慣病リスクを探るアンケート調査」によると、医師100人への質問で、人間ドックや健康診断での数値に ついてHbA1cとBMIが悪化したことがわかった。次いで中性脂肪、血糖値と糖化ストレスを原因としたものとみられる項目が上位を占めた。また、一般生活者3,000人への生活様式への変化に関するアンケートでは、「ストレスが多くなった」(36.1%)、「運動不足になった」(35.4%)、「間食の回数が増えた」(21.9%)、「ご飯や麺類、パンなどの摂取量が増えた」(20.4%)と、糖化リスクに関連する要因が増加していることもわかった。
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