オーガニック・自然派食品の市場規模は前年比2.3%増の1,531億4,200万円(矢野経済研究所)とする調査結果が示された。今年はオーガニック給食を全国に実現する議員連盟も発足、市場拡大に向けた新たな動きもみられた。小売りサイドは「フリーフロム」「ストーリー性発信」などで新たな顧客層を獲得。サプライヤーサイドでは、環境に配慮した「紙パッケージ」による商品化のほか、オーガニックに「機能性」を付与した差別化原料の提案を進めるなど、さらなる市場拡大の下地が整いつつある。
「フリーフロム食品」「ストーリー性発信」など、専門店、独自の取り組み推進
コロナ禍では、食の安心・安全を求めるニーズが高まった。こうした中、オーガニック・自然食品専門店はカフェ併設、トレーサビリティ確保、ストーリー性発信、フリーフロムなど独自の店舗運営を展開、新たな顧客層も獲得した。
ナチュラル・ココ帯広店は、店舗にオーガニックカフェを併設。オーガニック原料や大豆ミート使用のプレートメニュー等を提供している。「オーガニック普及には実際に食べてもらうことが大切だ。カフェで美味しさを体感した人が、食材をショップで購入するケースも多い」という。「トレーサビリティ確保で安心安全を訴求している」というのは、ナチュラルストア日向。「原材料が変わったら連絡する」を顧客との約束事としている。
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