三生医薬(静岡県富士市)は11日、受託製造企業のカマタ(東京都品川区)の全株式を取得して完全子会社することを決議し、株式譲渡契約を締結したことを発表した。
カマタは、ソフトカプセルを中心とする健康食品の受託製造を展開する。三生医薬では今回の株式譲渡契約の締結により、ソフトカプセルの生産量増加による生産効率の向上や、シームレスカプセルの製造キャパシテイの増強などを図る。ソフトカプセルの年間生産能力は、三生医薬が約30億粒、カマタが約25億粒で、計約55億粒となり、現行の約1・8倍になる。シームレスカプセルの生産能力は年間約800トンとなり、「カマタでは設備増資も計画しており、生産能力はさらに増える見込み」だという。
特に、カプセルを潰して香りを出す「フレーバーカプセル」は、海外需要が増す中、三生医薬では、「新規用途開発の中核を担っており、両社のノウハウを活用し、成長・拡大に向けた体制構築を進めていく」と話している。株式譲渡実行日は、来年1月5日を予定。カマタの経営体制は、取締役員が退任し、三生医薬のスタッフが就く予定。「社員雇用は、これまで通り維持していく」としている。
【東和薬品㈱ プレスリリース】
https://www.towayakuhin.co.jp/company/press/2023/12/post_273.php
【三生医薬㈱・㈱カマタ プレスリリース】
https://www.sunsho.co.jp/jp/information/