本特別企画では、毎年本紙が実施している受託アンケート調査の中で「人気受注素材ランキング」（最新の集計結果は12月２０日号に掲載）で上位にランクインする国産素材に加えて、リテール商品の差別化・高付加価値化・訴求力強化に欠かせない編集部注目のオンリーワン原料・技術を紹介する。国産素材は、ストーリー性やイメージの良さに加えて、為替変動、国際情勢、輸送コストの上昇、環境問題、天候不順、電力のひっ迫、投機などを要因に、価格と供給の安定が不安視される輸入原料がある中、再評価されている。受託製造企業からは「為替変動や輸送コストの上昇を背景に、国産原料の方が安価なケースも目立ち始めてきた」「原料価格が高くとも、価格と供給が安定している国産原料へ切り替えを検討する声も多い」などのコメントも。国産素材の供給に特化したサプライヤーも多く、地場産業の活性化や雇用拡大に貢献している。SDGs対応（未利用部分の有効利用）の観点からも注目が高い。「農作物や海産物の未利用資源」を有効利用した機能性素材開発は各都道府県で盛んに行われており、未利用資源の再資源化、資源ロスの削減に加えて、農家や漁師の収入アップにも繫がっているようだ。

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